なまちゃの備忘録

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楽天VTI vs eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 半年間運用してみた比較

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私はインデックス積立投資を始めるにあたり、米国株に投資するファンドを2本保有することにした。具体的には楽天VTI」eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の二本を保有し、開始からそれぞれのパフォーマンスを比較している。

この記事では、その2本を半年間運用してみてどうだったか、という話をしていきたい。

 

そもそも「楽天VTI」とは、正式名称を楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))」という。アメリカの資産運用会社「バンガード社」が提供する投資信託の「バンガード・トータル・ストックマーケットETF(VTI)」を、日本の「楽天投信投資顧問」がひたすらに買い付け、それを円建ての投資信託として一般の投資家に販売する、という仕組みだ。

信託手数料は年率0.162%で、後述するeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に比べてやや高い。

VTIは、アメリカの大型株から小型株まで合計3640銘柄(2021年1月時点)を網羅している。まさに全米をカバーしているといっても過言ではない。楽天VTI一本で全米に投資できる!」という某アフィサイトの文言も、決してダテではないということだろう。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の簡単な解説

楽天VTIは確かに良いファンドである。しかし、巷に溢れかえる「インデックス投資まとめ!」などと名乗ったブログの数々を見ていると、あることに気づいた。目障りなアフィリエイトを貼り付けて楽天VTIをヨイショするだけならまだしも、

楽天VTIは何においても最強!」「楽天VTIさえ買い続ければ将来は億れる!」「楽天VTIこそ至高のファンド!」

と、もはや楽天VTI信者”のような記事がなぜか多いように感じるのだ。(「楽天VTI まとめ」などでぜひ一度ググって見てほしい。そのページ数の多さに驚くだろう)

そこで、私はこの楽天VTI」が本当に“最強”で“将来は億れる”唯一無二の“至高のファンド”なのかを検証すべく、“対抗馬”となるファンドを同時に運用してパフォーマンスを比較することにした。選んだのは、三菱UFJ国際投信が提供する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」である。

これは同じ米国株でも、大型株で構成するS&P500指数への連動を目指しており、楽天VTIとはコンセプトを異にしている。もっとも、そのVTIの時価総額もS&P500の銘柄だけで8割超を占めるので、実際のところは楽天VTIと似たような値動きとなる傾向が強い。また、信託報酬は0.0968%楽天VTIより低いのもポイントが高いだろう。これはインデックスファンド全体で見てもかなり低い水準である。

ところで、楽天VTIとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)との「一番の違い」は、

楽天VTIが本家VTI(米国投資信託)を延々と買うだけなのに対し、eMAXIS Slim 米国株式は三菱UFJ国際投信が顧客から集めた金で自ら米国の個別株に投資する」

という点だ。この構造的な違いは興味深い。運用面で、果たしてどのような違いが表れるのだろうか。

このように、楽天VTIと似た値動きが期待できるが、そもそも仕組みが全く異なるファンドで運用するとどうなるかを検証できる」のがeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に決めた大きなポイントとなった。

半年間運用したパフォーマンスの差

何度も書いていてそろそろ怒られそうだが、このページはアフィブログではないので、これ以上各ファンドを持ち上げるだけの話を書くつもりはない。いい加減、半年間運用した成果をご覧いただくとしよう。

なお、私が買い付けた総額が両ファンドで若干異なるため、ここでは元手(=買付額)からどれくらい増えたかを示すパーセンテージで比較することとする。

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結果はこのようになった。3月下旬までは概ね似たような動きをしていたが、2021年4月に入るとS&P500種がズルズル下がり始めたのに合わせ、eMAXIS Slimも下落。4/20以降、楽天VTIに大きく引き離された。

さらに5月以降は、楽天VTIを常に下回る位置で、しかし楽天VTIのそれと似たような動きに入る。

特にダウ平均株価が一時33500ドルを割った5/19前後は、楽天VTIの方は最高値の17%から14.9%で何とかとどまったが、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方は11.9%と、一番高かった時から都合6%も下がってしまった。

現段階では「楽天VTI」の方が値動きはゆるめか

楽天VTIのステマ記事を書くつもりはないが、私が運用してきた2020年12月~2021年6月に限れば楽天VTIの方が、値動きは安定している」と言えそうだ。

5月半ばの急落時は、それまでS&P500指数を牽引してきたハイテク大型株が一気に値下がりした。それを売った金が(楽天VTIが構成銘柄として持つ)小型株に流れたのかは知らないが、S&P500に連動したeMAXIS Slimの急落に比べれば、楽天VTIの下落はゆるやかなものにとどまっているのはグラフからも見て取れる。

現在は楽天VTIにやや水を開けられた形のeMAXIS Slimだが、今後再びS&P500に大きな買いが入るようなことがあれば、大きく盛り返すかもしれない。

そもそもこのeMAXIS Slimは、顧客から集めた金で三菱UFJ国際投信が“自身の判断”をもって米国のS&P500を構成する個別銘柄を買い付け、運用していくファンドだ。盛り返すときも、楽天VTIと比較したらきっと異なる景色が見られるのだろう。

その景色がどんなものになるかは、三菱UFJ国際投信の“手腕”にかかっている。検証は、今後の課題として楽しみにとっておきたい。

全く中身のない結論になってしまったが、私は今の段階で楽天VTI・eMAXIS Slimどちらが良いかを結論付ける気は毛頭ない。そもそも運用を始めてまだ所詮半年だ。それが分かるのが果たして何年後かは知る由もないが、今後もこれまで通り淡々と積み立てていく。今は、まだそういった時期だろうと思っている。

まとめ

いかがでしたでしょうか(←使ってみたかった)。

さて、次回はたわらノーロード先進国株式と、楽天VTもとい楽天・全世界株式インデックス・ファンドの運用実績を比較してみることにしよう。今回が「米国投信の比較」ならば、次は「全世界投信の比較」だ。果たして、どのような違いが現れるのだろうか。